ご詠歌・ご和讃とは
「ご詠歌(ごえいか)」「ご和讃(ごわさん)」とは、やまとことばで仏・菩薩・各祖師などを讃えた讃歌のことで、一般には各巡礼札所のご詠歌で知られています。仏教各宗派によって流派があり、金剛流・大和流・梅花流・花園流・独秀流・吉水流・遍照流などが有名で、盛んに活動が行われています。



仏徳讃歎の妙音聲を世界へ
伝教大師最澄上人が開かれた私たちの比叡山には叡山流ご詠歌ご和讃の信仰団体「叡山講福聚教会(えいざんこうふくじゅきょうかい)」があります。
福聚教会は、精神的にも経済的にも荒廃を極めた終戦直後の昭和二十五年三月にその産声をあげました。
人心の安定と信仰の心を取り戻すには詠讃道しかないと、人々の総意が結集して教会の組織作りが進められました。
叡山流と呼ばれる福聚教会の各曲は、邦楽の源流をなすといわれる幽玄な天台声明の調べを基調にした美しい旋律と、初心者から熟練者までも魅了する奥の深さが特長です。お経は聞くことにより功徳を受けますが、詠歌和讃はみずからが唱えることで初めてその功徳を受けるといわれています。
宗祖伝教大師や祖師先徳を讃える詠讃歌の歌詞を心をこめて唱え歌うことが即ち、尊い浄行へとつながるのです。
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信仰の輪を弘めて半世紀 戦後日本に明かりを
教会50年の歩み(抜粋) | |
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昭和25年 | 叡山講福聚教会として正式に発足。比叡山阿弥陀堂で第一回奉詠大会開催 |
昭和26年 | 大津市滋賀院門跡で第一回中央講習会開催(後の研修会) |
昭和28年 | 福聚教会初の詠歌舞踊が登場。講報であった「叡山講」が機関紙「福聚教会報」に。「比叡山時報」の前身 |
昭和31年 | 「叡山流詠歌和讃音譜集」発刊。福島県で初の東日本大会開催 |
昭和33年 | 隔年で東西大会はじまる |
昭和48年 | 第一回指導者研修会開催 |
昭和50年 | 隔年で東西研修会始まる(第一回・群馬県上牧温泉) |
昭和55年 | 比叡山法華総持院東塔再建落慶慶讃中央奉詠舞大会開催 |
昭和60年 | ハワイ奉詠舞大会開催。「詠歌和讃要典」発刊 |
昭和63年 | 比叡山開創1200年慶讃叡山流全国大会開催。 |
平成 8年 | 天台大師1400年大遠忌慶讃大法要参加。記念新曲採用、詠歌和讃CD発刊等記念事業行う |
平成12年 | 福聚教会創立50周年記念大会「フェスタ神戸」開催 |
平成17年 | 天台宗開宗1200年慶讃叡山流全国大会開催 |
平成26年 | 福聚教会65周年平和祈念沖縄大会開催 |
福聚教会へのご入会について
叡山流詠讃道への誘い
福聚教会には、天台宗の各寺院を中心として全国各地に地方本部とその支部があり、所属する多くの会員の皆さんが詠讃歌・詠歌舞踊の研鑽に励んでいます。
詠讃道を志す方であれば年齢・性別を問わずどなたでもご入会できますので、福聚教会総本部までお気軽にお問い合わせください。
福聚教会総本部
所在地 |
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〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220 比叡山延暦寺教化部内 |
連絡先 |
TEL:077-578-0001 FAX:077-578-0678 |