戦国時代に終止符を打ち、260年におよぶ江戸幕府を開いた徳川家康公(1543~1616)は、延暦寺に莫大な寄進を行い、さらに慈眼大師天海大僧正に命じて伽藍運営を建て直すなど、山門再興に貢献しました。今日の比叡山があるのも、徳川家の支援による部分が大きいといえます。
本展観では、徳川家康公や山門復興に関わる書跡・絵画といった資料を一堂に会し、当時の比叡山の人々や復興事業の動向などについて紹介します。展示を通じて、比叡山の歴史や文化、仏教美術の粋に触れていただく良い機会となれば幸いです。
会期
令和5年4月22日(土)〜 6月18日(日)
※前後期で一部入れ替え
(前期:4月22日~5月19日、後期:5月22日~6月18日)
(4月21日、6月19日は展示替えのため臨時休館)
会場
徳川家康書状(山門再興文書のうち)
重文 慈眼大師坐像
東照権現像 天海賛入
主要な展示品
書跡
- 重文 山門再興文書 二通二巻のうち
羽柴秀吉判物 一通、天正12年(1584)
徳川家康書状 一巻、天正13年(1585)
絵画
- 東照権現像(天海筆讃入)一幅、江戸時代(17世紀)
特別出陳
- 親鸞聖人生誕850年を記念して、大乗院蔵「親鸞聖人坐像(蕎麦喰い木像)」も特別公開予定。
- 2023.04.07