東塔から西塔の道中にある浄土院は宗祖伝教大師の御廟であり、山内で最も清浄な場所とされています。ここでは「侍真(じしん)」と呼ばれる僧侶が大師にお仕えし、十二年間一日も欠かすことなく給仕を務め、定められた勤行や修法を実践しています。
本企画展では、浄土院に伝わる祖師の御影(みえい・肖像画)など仏画を中心に、関連史料も紹介していきます。この展示を通じて、伝教大師をはじめ祖師高僧の遺徳に想いを馳せていただき、比叡山の歴史・信仰について理解を深めていただければ幸いです。
展示期間
2019年10月19日(土)~12月8日(日)
- 前期:10月19日~11月17日
- 後期:11月18日~12月8日
会場
主要な展示品
絵画
- (初公開)天台高僧像 六幅のうち四幅、江戸時代(18世紀) 前後期入替
- (初公開)桓武天皇像 一幅、文化2年(1805) 前期
- (初公開)智証大師像 一幅、江戸時代(19世紀) 後期
- (初公開)仏涅槃図 一幅、江戸時代(18世紀) 通期
- 伝教大師像 一幅、室町時代(15世紀) 後期
書跡
- (国宝)天台法華宗年分縁起 一巻、平安時代(9世紀) 前期
- (初公開)開山堂条制 一冊、享保3年(1718) 通期
- 2019.09.11