豊かな自然に囲まれた比叡山には様々な動物が生息しています。古くから狩猟・家畜など私たちにとって身近な存在であった動物は、絵画・彫刻など、美術装飾として頻繁に用いられてきました。一方、信仰世界においても神仏の使者、あるいは化身として重要な役割を担っていました。
本企画展は仏画や工芸品などを中心に、動物表現のある仏教美術を紹介しようというものです。愛らしい動物たちを通じ、比叡山仏教の魅力を再発見する良い機会としていただければ幸いです。
文殊菩薩像
展示期間
平成30年4月28日(土)~6月24日(日)(一部展示替あります)
会場:延暦寺境内 国宝殿
主要な展示品
絵画
- (重文)文殊菩薩像 一幅、鎌倉時代(13世紀)前期
- (重美)普賢延命像 一幅、南北朝時代(14世紀)後期
- (重文)光明真言功徳絵詞 中・下巻、応永5年(1398)、明王院蔵 通期
- 釈迦涅槃図 一幅、江戸時代(18世紀)、滋賀院蔵 通期
工芸品
- (重文)尾長鳥繍縁花文錦打敷 一枚、鎌倉時代 延慶3年(1310)通期
- 竹林草花蝶鳥鏡 一面、平安~鎌倉初(12~13世紀)通期
彫刻
- 獅子・狛犬 一対、江戸時代(18世紀)、釈迦堂蔵 通期
- 三猿像 一組、江戸時代(18世紀)、生源寺蔵 通期
- 2018.04.03